junyoのほんだな

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国家への道順(著)柳美里

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 この一冊に出遭うために、いままで書籍の海山を渉猟してきたといってもいいくらい魂を揺さぶられる念いだ。
柳さんに問われているのは、わたし。
「解っていますか?」
(ご免なさいと言いかけて呑み込むことしかできない)
在日の気持ちも、慰安婦問題の根っこも、38度線の重さも、彼女のしめす「最悪」も、わかったふりして生きてきました。。。

「最悪」とは、人間が自己の利益にのみ目を奪われ、他者の悲惨や苦痛に無関心なことだと、わたしは思います。(p.194)