junyoのほんだな

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2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

とんでもない死に方の科学 もし●●したら、あなたはこう死ぬ

45の「死に方のシナリオ」を科学で読み解く、世にも不謹慎で真面目な思考実験。 (と本の帯にある。) たとえば、飛行機の窓が割れたら? ブラックホールに身を投げたら? 雷に打たれたら? 人混みで将棋倒しに巻き込まれたら? ●●に閉じ込められたら? など…

「話して考える(シンク・トーク)」と「書いて考える(シンク・ライト)」 (集英社文庫)

大江健三郎の講演録を再読。かれの小説の登場人物に語らせていることばをしみじみ味わっている。 真面目な読者とは「読みなおすこと」をする読者のことです。 ※私註(傍点がいっぱい付いてるが省略。) ノースロップ・フライという文芸評論家が引用したロラ…

コーヒーが冷めないうちに

ふしぎな、というより奇想天外な喫茶店を舞台にした4つの短編小説。 まるで舞台演劇向けだなあとおもっていたら、もともと芝居だったものをノベライズしてた。 わたしのお気に入り部分は、吟醸酒「七幸」が登場するところ。作中の創作品だろうと思いつつも…

間取りと妄想

わたしの大好きな"妄想"を、家の間取りを起点に繰り広げられる短編小説群。 まず、間取り。という発想から生まれた小説は他に例を見ないだろう。 ちょっと仏教徒らしいコメントを発するなら、 住環境と人間のあいだには、密接な因縁がひそんでいるのだよ。た…

フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密

タイトルを見ただけでピンと来た。幼児の夜泣きに悩む日本人ママ達をターゲットにしたな。 この本はパリで暮らす米国ママがフランス流子育てを紹介したエッセーのはずなのに。ただのハウツー本と思ってピンポイントだけ真似て、うまくいく人も有るだろうし、…

夢の遠近法 山尾悠子初期作品選

話題の新刊『飛ぶ孔雀』を借りに図書館へ行ったけど貸し出し中だったので、作者の初期小説集を手にした。すこぶる個性的な文章、設定、展開で、なおかつすらすら読める。面白い。 町の噂ばなしを集めて廻る人間ども、登場する奇っ怪な体型のダンサーたち、登…

病院からの全患者避難 ~災害医療フォーラム全講演~

将来の大災害に備えて病院や医療関係者が知っておきべきこと、すべきことが東日本大震災・熊本地震の生々しい経験とともに語られる。忙殺される毎日の中で一冊の書籍に仕上げるために身命をささげた人びとに敬意を。

醒睡笑 (東洋文庫)

戦国時代の僧侶策伝が集めた笑い話の集大成、の現代語訳。 僧侶を小馬鹿にした話が多いが、当時の諸宗の習俗がうかがえるのは面白いし、研究資料としての価値もあるだろう。 そりにつけても、昭和39年の初版をそのまま使い続けているらしく、読みにくいこと…

間に合わせの埋葬

最初からわくわくわしない。途中も、どきどきしない。読むのがいやになっちゃった。 バミューダの特異性が鍵らしいが、彼の地の変わった埋葬制度を使って無理矢理ミステリーに仕立てただけなんじゃないの。話題の海外ミステリーという謳い文句に期待しすぎた…

秋田犬(文春新書)

世界でよく話題になる、日本固有の犬だが、本家日本では減少し、海外とくにイタリアでの出産頭数が日本を抜いているとか。いずれ、秋田犬は次第に姿や性格ももっともっと変容していくのだろう。柔道がJUDOに変わったように。国際化とはそういうものなの…

ずるい日本語

著者も自分で書いてる通り、特段ずるいってことは無い。だから、そんなタイトルをつけて、ずるい。

笑える日本語辞典

著者はKAGAMI & Co. と名乗るへんな日本人。たのしく読める。 サンプルをひとつ紹介しよう。 曖昧【あいまい】 曖昧とは、「この金の出所は?」と税務署員に厳しく追及されたときの、私の記憶の状態、あるいは、その際に口をついて出る返答の内容。つまり・…

死んだ金魚をトイレに流すな

死んだ金魚を何も考えずに子どもの目の前でトイレに流すような親の行為がいのちを軽視する風潮につながっているのである。 ・・・と著者は訴えるが、 著者はカナダで開かれた、教育のワークショップで金魚の墓をつくる話をしたら、カナダ人は一様に驚いたの…

僕には世界がふたつある

すごい少年小説に感服つかまつった。あとがきには、「あとがきはあとから読みなさい」って趣旨のことが書かれているので、わたしも従った。みんなそうしたほうがいい。 少年が体験するできごとがふたつ、平行世界として描かれていく。SFっぽい要素なのかな…