junyoのほんだな

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2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

図説 アステカ文明

https://tea-time.goat.me/kCEMPNwNHy

できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬

スマホを食卓には置かない方がいいらしい。衛生学者のジム・フランシスの調査によれば、スマートフォンに生息する細菌は、なんとトイレの水洗レバーに付着する細菌の約18倍の密度・・・だって。 本論もさることながら、付随するマメ情報がおもしろい。

ロジェ・カイヨワ『戦争論』 2019年8月 (NHK100分de名著)

原題を直訳すると『ベローナ、あるいは戦争への傾き』。このベローナっていう女神こそが重要なのであった。わたしらがよく知る軍神マルスは男として戦勝の武勇面を表象し、その陰にいるベローナは血肉が飛び散る凄惨な側面を司るという。つまり本書は、戦争…

肉と衣のあいだに神は宿る

表紙デザイン、こういうの好きだな。「神」だけが赤い字でしかもホッコリしてる。ちなみに、神は「たましい」とも読む。トンカツ屋の看板娘を主人公にした、コンカツ(婚活)苦労話が延々つづくが、それがメインでもないし、トンカツ屋のデパート催事出店騒…

歴史的に考えるとはどういうことか

歴史好きは多いが、「歴史的に考えること」好きはどうなんだろう。歴史に興味ある人はチラ見でも読んだ方がいい。沖縄県人は特に(その理由はのちほど)。きっと歴史をもっと学びたくなる。さて、 本論とはまったく関係ないが、表紙のデザインがしゃれてるな…

奈良少年刑務所詩集 空が青いから白をえらんだのです

編者、寮美千子さんの力。心閉ざした人にもある内面力を引き出す力を蔵していらっしゃるのだ。

そっとページをめくる

のっけに寮美千子さんの詩集書評。まず、これがいい。https://tea-time.goat.me/krf0BhYZoI それからいくつかの書評の最後に本書自身、つまり『そっとページをめくる』の書評で締めくくってあるのがお茶目で可愛い。採り上げた本に関わる特製の写真(その本…

水のなまえ

水にまつわるエッセイ集。あとがきから読み取れることは、本企画のためにいかに「水」のことばかり考えて暮らしたか、「もう一滴も出ません」と編集者にもの申すレベルまでだ。でも本文そのものには、そんな気配は微塵も無く、気取らず、清々しく書き運んで…

虚の聖域 梓凪子の調査報告書

探偵小説としては、ふつーだった。著者の人物描写には今後も注目。http://tea-time.goat.me/kjZBNgB320

家のネコと野生のネコ

写真がハンパなく美しい。古代人を魅了した野生の猫の最大注目のポイントは、眼なんだって。それも眼光の鋭さ。蘊蓄もなかなかイケてるが、やっぱりどアップ写真たちがすばらしい。それを見るだけでも価値あり。

表現者クライテリオン(「危機」と対峙する保守思想誌2019年9月号)

MMT現代貨幣理論について知りたかったら、これいいぞ。 日記ブログにも載せた。 https://tea-time.goat.me/kiuukUtkFG

日本の伝統 (岡本太郎の本〈2〉)

まだ誰も縄文土器を芸術のひとつとみなさなかった時代に岡本太郎はそこに現代に直結する日本を感じ取った。常に「今」の芸術、今の「伝統」を重視したかれは法隆寺が焼けてけっこうなどと叫ぶ。過去の残物を只ありがたがる名士(ととばれる者)をかれは裸の…

呪術誕生 (岡本太郎の本〈1〉)

天才岡本太郎の著作集の第1巻。50代にして若い頃を回想しつつ綴った文章とは思えない若々しさ、溌剌嬉嬉とした熱気がほとばしっている。しかも絵画にしろ、建築にしろ、デザインにしろ、それなりの知識と世間的評価を無視した解析が縦横無尽に示されて心地よ…

神秘日本 (岡本太郎の本〈3〉)

神秘日本と題された一連の日本秘境探訪の論考は1964年が初出。わたしが大阪万博の太陽の塔ではじめて彼を知った1970年より6年も前のこと。世代が大きく違うといってしまえばそれまでだが、ヘンな芸術家として認知して、ほぼそのままの印象で今に至…

日本という不思議の国へ

民俗学の先生が、日本人の無意識の世界に潜む「日本的なモノ」を炙り出そうと、異邦人の手になる旅行記をてがかりにして再訪再読していく考察集・・・なんだけど、おどろくべきはあらかじめ起点として岡本太郎の著『神秘日本』が提示されている点。つまり、…

一分(いちぶん;小説旧題=順風はらみて)

坂岡真著の歴史小説、というか爽快青春小説なり。逆境、苦境、理不尽の連続にも真っ直ぐに生きようとする青年は侍身分さえ捨てることになった。その名も陽太郎。数奇な縁で酒造りの世界や船乗りの道に歩を進める、それぞれの描写が目に浮かぶよう。幕末を舞…

日本は本当に「和の国」か

1986年生まれの日本人研究者、吉木誉絵さんの実直な研究態度に好感が持てる。 彼女だって高校からアメリカ留学してなければ、ことさらアイデンティティについて考えることも無かったろう。そうして古事記を通して導き出した答は、まず、日本人ならまず古事記…

きずなと思いやりが日本をダメにする 最新進化学が解き明かす

日本人の美徳のように祀りあげられる「絆」などの暗部を突きつけてくれる。和の心なんていうと、いかにも麗しい日本民族の精神の象徴のようだが、いじめや仲間はずれの的にされない術(すべ)でもある。きれいごとだけでは世の中は住みよくならない。和の心…

ボンヘッファー 反ナチ抵抗者の生涯と思想(岩波現代文庫)

原爆忌に読むことに意味があるかもしれん。 https://tea-time.goat.me/jYVyOTMYTe

女に生まれてモヤってる!

読んでみたかったジェーン・スーさんが中野信子さんと繰り広げる本音対談。「女らしい」=と「お嫁さんにしたい」は同義。なるほど。明快に女らしさの正体というか問題点を浮き彫りにしている。「らしさ」ということでいえば、「設定された女をやり続けるの…

ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

日記ブログに書いてないことをメモしておこう。 「解説 ー ビロウは尾籠と書くんですね」を書いたのはコラムニストのジェーン・スーさん。彼女は、わたしには三浦しをんの分身のように映ってしまった。今度はスーさんの本を読まなくっちゃ。 ちなみに日記ブ…