junyoのほんだな

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2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

学校では教えてくれない大切なこと(17)夢のかなえ方

どうして小学生がこんなことを人から教えてもらわなきゃならないの? このシリーズの中でも一番「?」がつく。

美女入門 anan連載1000回記念特製プレイバック小冊子

林真理子のanan連載エッセー再録版。とにかく小さいA6版。開いてみたら字が小さくてわたしには読めない。老眼親爺に読ませようなんて思っちゃいないだろうから納得。

あわわ 2018.3月号

徳島県のご当地紹介フリーペーパー。スイーツを前面に打ち出しているけれども、最大のねらいは徳島移住の推進プロジェクトだった。就学、就職、移住をさそっているんだね。なんか、ローカルの悲哀を感じちゃった。

PRESIDENT 2018.3.5号

わけのわからない『資本論』が読めるようになるコツを、池上彰さんが体験的に明かしている。池上さんのことばには説得力があるなあ。

ガイコツになりたかったぼく

「空想には空想の真実があり、それは人生をより楽しくさせるもの」 スウェーデンの児童文学作家ウルフ・スタルクの二篇を収録。空想ものがたりが作者の自伝ぽくて、そうそうこどもはこんなこと考えるよっていうリアリティたっぷり。

ふぁぶーる

きょうの1冊は本ではなく、フリーペーパー。ローカル情報誌。 どこにでもある地域ご当地の店舗紹介(広告)がほとんどだが、気になったのは、子どもとペットの写真掲載ページ。'KIDS & PET写真大募集!' 見開きページの右側がKIDS、左側がPET…

「普通」の国 日本 (Japan as a 'Normal Country'?)

安倍首相が張り切っている憲法改正の取り組みを考えるうえで、基底となる考え方に小沢一郎が示した「普通の国」論(1993年『日本改造計画』参照)がぼんやり横たわっている。2014年の本著作は日米の学者3人共著共編というユニークな論考集で、普通の国日本…

語りつぐ者

中学生の課題図書だった、2014年度の。気にしなくていいんだけど、ふと気になったのは、米国の中学生はアメリカの独立戦争ってどの程度知ってるんだろうっていうのと、日本の中学生はどうなんだろうってこと。同じ手法で日本版の StoryTeller があったら、( …

漂流するトモダチ アメリカの被ばく裁判

東日本大震災直後のトモダチ作戦で被ばくしたと訴えている米国海軍の元軍人の声をリポートしている。(すべてを鵜呑みにはしないが、目をそむけてはいけない。)個人に焦点を当てることで見えてくることが、福島原発事故についても、米軍という組織について…

考古学のための法律

先日は登山のための法律を学んだが、考古学のための法律はその比ではないやばさ。現代は何をするにも法律を学ばなければいけない時代なんだね。 2045年問題を日本人は学んだほうがいい。でもここでいうのは、AIの話題じゃない。水中文化遺産保護条約によっ…

オリンピック恐慌

まもなく来たる東京オリンピック以降の日本の経済を憂う書。現状については現政権・現官僚を擁護している感が強いが、著者の立場(マスコミ売れっ子の政務秘書官)ではそんなもんでしょ。 格別注目するないようとてもないよーだが、強いていえばネット中毒に…

ハンス・ヨナスを読む

こんな哲学者に会いたかったんだ。よくぞハンス・ヨナスを紹介してくれました。かれは母親をアウシュビッツ収容所で殺害されたユダヤ人ですが、それが彼をして新奇な神学を創出させ、稀有な哲学を展開させたと言えるのだ。 神がアウシュビッツに代表される悲…

赦すこと 赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの

ジャック・デリダにまた挑戦してみた。 哲学書の翻訳本はどうも読み辛いんだが、巻末の訳者解説のおかげで、ぐっと身近な問題に。 西洋の神学論争に端を発するようなテーマだけれど、もっと人間臭い問題として、捉え直していく論考。 人間が人間をさばく、ゆ…

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

言語が思考をけっていするのか。かねてからの流的見解に真っ向否定する明かされるんだけれど、よくもまあこんなに多角的に論証してくれたなあ。素人目にその真偽のほどはわからないが、読んでて愉しい。 そのたのしさは目次を眺めるだけでも伝わるんじゃない…

目にそれやっちゃだめ

常識人は読む必要なし。それでも100%正解にこだわる人は読む価値がある本。

美術の力

クリスチャンの眼差しで見つめたイスラエルの美術巡礼がメイン。くわえて一見無関係のような死刑囚の絵画作品にも宗教画のにおいを嗅ぎつけている。 仏教徒としては、あまりに偏った作品紹介の感は否めず、また美術の原点を宗教に見出すとらえ方はもっともで…

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

やっぱりうれてる学者の本はちがうよね。タイトルでは適当なことを表しても、ほんとうは鳥が好きなんだよ著者は。(それも含めて作為なら、かなしいなあ。)

あやしい美人画

表紙絵の女性達は見るからに妖しいし怪しい。それが現代アートとなると随分様相がちがってくる。身体の一部が凶器と化したり、あやしいというより危うしといった感じか。いにしえは湿ったあやしさ。今は乾いたあやしさ。そんな印象をうける。

文学の淵を渡る

登山者のための法律入門

昔は問題にならなかった、というより問題意識がなくても問題なかった、のが実情だ。しかし近年、登山人口がふえたために、想定されるトラブルだけでも多々ある。ましてや想定外の事態に至る可能性だって決して低くない。 法律の出番となるのは、つまるところ…

出会いが生む言葉 クレオール語に恋して

著者・市之瀬敦さんのクレオール語探求談義は控えめなのに奥深い。つまり奥ゆかしい。で、彼が気に入った。 現代世界では死滅する言語がある一方で、もともと母語話者をもたなかったのに不思議な縁でしたたかに生き続けるクレオール語とその話者たちに対して…

石ノ森章太郎論

まるで三島由紀夫を論じるのと同じまなざしで石ノ森章太郎の作品とメッセージ性を丹念に読み解いている。これまでサイボーグ009の作家として称え、そり以降凋落したかのごとくに見られてきた石ノ森の評価に異議を唱えただけでなく、まんがの可能性にあら…

たった一つの、私のものではない言葉

よりによって疲れている時に手を出すべきでない本と直感しつつも、ページを繰っている愚かしい自分がいる。ジャック・デリダを読むには体力がいることがわかった。元気になったらまたコメントしよ。 内容(「BOOK」データベースより) 「私は一つの言語しか…

対面的: 〈見つめ合い〉の人間学

人と人が向かい合い見つめ合う時に何が起きているか。73の話題・角度から縦横無尽に論じ尽くしたユニークな1冊。サルトルの残したことば「地獄とは他人のことだ」を持ち出して論じているかと思えば、ガンつける・ガンとばす・メンチ切るの分析をしているし…

坂の上の雲 四

もはやわたしは小説を読んでいない。とうとうその域に至ってしまった。著者のあとがきだけを愉しんでいる。(本文はあとがきを確認するためにのみ読んだ。) 司馬さんはいう「乃木神話の存在がわずらわしい」と。おお、それを吐露してしまうほどに、本巻では…

文芸翻訳入門 言葉を紡ぎ直す人たち、世界を紡ぎ直す言葉たち

古典新訳がつぎつぎと日本で産み出されている理由が、なるほど、だった。 日本語の歴史は長いが近代文芸としての日本語の歴史はわずか150年。明治から今日までのことばの移り変わりがこれほどめまぐるしい国はそうあるまい、ってことらしい。 例えば シェイ…

猫はこうして地球を征服した

かわいい顔形にだまされてはいけない。 やはりそうだったのか。ペットとして猫が犬を追い抜いた日本の実態について、ちかごろ気になっていたんだけれど、世界的な傾向だったんだ。しかも猫が人を手なずけ最強になったとは知らなかった。 ネコとりわけイエネ…

平家物語 一(小学館S58刊 完訳日本の古典第42巻)

この版の訓読があっちもこっちも、っていうくらい、肌が合わないので読み進めず。この先生と相性悪いんだろうな。 わたしが読むなら、 沙羅双樹(さらそうじゅ)、盛者必衰(しょうじゃひっすい)、先皇(せんのう)、天下(てんが)、天慶(てんぎょう)、…