junyoのほんだな

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2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

未来のうちゅう物語 ニコニコ・ウイルス ― 天才少年科学者のひみつ計画

こども向けのふりをしているが、こどもっぽいおとな向け。漢字かな表記がこどもレベルというだけ。

ネコノヒー 1

4コマ漫画である。ネコだから台詞はない。喋らない。やってることはニンゲン。だから哀しくなってくる。

絶対数学の世界 ―リーマン予想・ラングランズ予想・佐藤予想―

数学のワクワク感がハンパない。何の役に立つの?などという愚問を寄せ付けない、最新の数学論講義。数学論の歴史的変遷までわかっちゃうからすごい。 内容紹介 絶対数学の創始者にして東京工業大学名誉教授の黒川信重が書き溜めた、 瞠目すべき数学論の数々…

心やすらぐ ご利益別仏像なぞり描き

仏像なぞり描きシリーズが第三集でこんな処まで来てしまった。単なる癒やし的趣味の域を超えて、御利益別などとのたまう奇々怪々インチキ仏教ごっこだぞ。

うんこかん字ドリル

爆発的に売れているらしい。小学一年生用から六年生用まである。 内容紹介 子どもが夢中になって勉強する! 全例文に「うんこ」を使った、まったく新しい漢字ドリル ー新学習指導要領対応ー ******** たとえば1年で習う「田」なら… ・田んぼのどまん中でうん…

ぜったいに おしちゃダメ?

幼児のための読み聞かせ絵本だから、いいとしをしたオッサンが読んで面白いかといわれれば、別に面白くない。この手の絵本で、おとなが読んでも笑えるようなのがベターだと信じるけどなあ。 これがアマゾンの(絵本)売り上げランキング1位とは、...。 出…

ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

掲載の写真は、店頭の帯付き状態。この写真のインパクトは、著者内田良さん(准教授)が金髪だってところだろ。本人のいわく、「大学は自由の象徴」(ラジオ出演で言ってた)。パフォーマンス先生はメディア使いがうまいんだ。 本書は冒頭でまず、学校部活動…

マイコンBACICプログラムのつくり方

実家で見つけた昭和56年の本。マイコンの標準搭載メモリーが100kバイトの時代。懐かしい。

起きようとしない男

寝床から起きようとしない男は、古今東西のどこにでもいそうな、だらしない奴だが、起きないことに徹するあまり妄想の世界に生きている。その意味では、いそうでいない希有の男の物語。 内容紹介 『小説の技巧』の作家の本領発揮! 初期から80歳まで、作家の…

江戸の「知」 近世注釈の世界

江戸に花開いた注釈の世界は何を意味するのだろう。注釈書の1冊1冊がもつ意味はいろいろあるかもしれないが、特定の古典について多くの人間が次から次と注釈を施す現象(ブームといってもいいかもしれない)は、オリジナル本の読み方を劇的に変えてしまうこ…

おもろさうし

おもろは、歌謡の意で、さうしは草紙(そうし)の意。でも、パット見たら「おもしろそう」に見えなくもない。琉球王朝時代の早い時期に編纂された歌謡集(のいろんな意味で、新バージョンらしい)。 現代日本語訳併記で、よみやすいんだけど・・・ 2012年に…

夜のミッキー・マウス (谷川俊太郎詩集)

谷川俊太郎(著) 新潮社2003年刊 内容(「BOOK」データベースより) 詩人はいつも宇宙に恋をしている。作者にも予想がつかないしかたで生れてきた言葉が、光を放つ。「夜のミッキー・マウス」「朝のドナルド・ダック」「詩に吠えかかるプルートー」そして「…

ナツコ 沖縄密貿易の女王

フィクションとしか思えないくらいの衝撃をうけた。終戦直後の沖縄は、一般に知られる日本の終戦直後とは次元がちがう。ナツコと呼ばれたシンボリックな女性を知らずして、沖縄は語れない。 内容(「BOOK」データベースより) 1946年から51年まで、沖縄はケ…

<ほんもの>という倫理

政治を哲学するチャールズ・テイラーの著書を読んでみた。1992年刊行の『The Ethics of Authenticity』の全訳本。 ちょっと古臭いかなと案じたのは杞憂だとすぐわかった。近代以降の社会に拡がる不安の要素をほんとわかりやすく分析解説してくれていて、今20…

埴原一亟 古本小説集

戦中戦後の庶民生活の哀感を、自身の体験をベースに描いた作家、埴原一亟。 ほんと、知る人ぞ知るって感じ。 樺太からの引き揚げ者の物語にしても、戦後すぐの食料統制のありさまにしても、当時の市井の人間模様がやわらかな重みを持っている。ただ、亡くな…

白に染まる 着物始末暦(九) (時代小説文庫)

江戸の町民の人情味あふれる短編連作ドラマ、その第9集だ。主人公は、着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一。脇役は多彩な職種の町民たち。 武士が登場しない分、スリルやサスペンス的要素はないけれども、現代人の多くの非日常と…

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

書評集でもなければ読書感想文でもない。もとより本人がそう謳っているのだから、詐欺ではない。又吉直樹のそばには、いつも本があった。それでかれは生きてこられた。それを、好きな本に寄せて綴ったエッセーだ。 ちょいと引っ掛かりながら読んだのは、謙遜…

うさぎの兔

うさぎに関する雑多な情報が満載だ。飼い方と並んで調理法も。 わたしのお気に入りは、うさぎにまつわる国内外の言い伝え、まじないの類い。 今や使われない言い回しがいっぱいある。 うさぎはペットとして需要が上昇しつづけているというのに、残念。 うさ…

『お酒のはなし お酒は料理を美味しくする 』(シリーズ・生命の神秘と不思議)

著者・吉澤淑(よしざわ・きよし)さんは元国税庁醸造試験所所長。今は独立法人になっているようだが、酒の研究機関が国税庁の管轄とは知らなかった。 どうでもいいことだが、 このシリーズ・生命の神秘と不思議を担当している編集委員2人のうちの1人が、 …

むかし絵ばなし―墨に生きる

むかし絵というジャンルがあるわけではない。かれ独特の絵の世界をそう呼ぶのだ。油彩画をかいていたが売れなかったおじさん画家が、戦後しばらくして朝日新聞の「東京むかしむかし」という連載のイラストを担当したのがはじまり。時代考証などかなり苦労し…

香害(こうがい) そのニオイから身を守るには

商品名を実名でかかげて、その有害性を告発している。CMに乗せられず、いらないものは使わないこと、有害な化学物質の入った商品は買わないこと、これが健康と、さらには家計のため、地球環境改善のためになる。 抗菌・除菌グッズが氾濫する日本。警鐘を鳴…

明治不可思議堂

大まじめな変人野郎の話(徒歩で渡米しようとした男)や、明治という遠い時代の秘史(君が代が三曲あったとか)や怪しい伝説(西郷隆盛はロシア亡命して生きていた)とともに、エロ話が少なくない。「女相撲盛衰史」の件りなんぞは、エロチシズムと力技のバ…

へんな人間図鑑

無類のジン好きイラストレーターらしい。 かれはバーに足を踏み入れ、「こいつはやるな」と思わせるバーテンダーに出会ったら必ず、ドライマティーニを注文するという。この話は本題ではないのだけれど、わたしの記憶に残る一文となった。 かれのいわく。窓…

The Remains of the Day

昨日の「日の名残り」の英語版。 ペーパーバック – 2010/4/1 Kazuo Ishiguro (著)

日の名残り

カズオ・イシグロの箸。宣伝文句によれば、失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。 イギリス郊外の名家に仕える執事(主人公)の目から見た、真のイギリス的品格とはどんなものなのか。新しい主…

「沖縄核密約」を背負って 若泉敬の生涯

時の総理・佐藤栄作から密命を受けた国際政治学者の行動の軌跡、生きざまを克明につづる。 今、わたしのなかで沖縄(の影)がマイブームとなっている。 内容紹介 若泉はなぜ密命を受任し,凄絶な生涯をたどらなければならなかったのか.現代史家が活写する同…

流され王

沖縄の詩人・比嘉加津夫の詩画集(昭和60年刊)。かれの詩集を図書館等で捜していたのだが、流通本ではないのでなかなか見つからず、古書店で入手。写真左が詩集本体で右は函。絵はおなじく沖縄の前衛画家でふたりの阿吽の呼吸が感じられる。とにかく暗い、…

僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫

今頃ようやく沖縄返還の舞台裏が見えてきた。まずその意味を確と受け止めたい。 一外交官の努力なんてものは、いうなれば公文書公開というハードルを越えなければ封印され続けていくのだ。そうした点から考えると、2010年の民主党政権時に岡田克也外務大臣の…

「厭書家」の本棚

昭和一桁うまれの骨太の爺だ。厭書家とはほんものの愛書家の異称にほかならないのだが、本に対して紳士で真摯なこの爺さんが発すると、なるほどと唸らされてしまう。読む時は、紫綬褒章とかいろいろ冠をたくさん貰ってなさる御仁であることを気にせずに読み…

月刊『クレスコ』2017年9月号

全日本教職員組合(日教組から分離して出来た組合)の月刊誌。特集記事をどれくらい掘り下げているのか、今後の展望などを知りたくて予約・・・しておいたのに、ちっとも届かず・・・わすれたころにやってきた。 政策にかかわるような運動のことは、わずか4…