junyoのほんだな

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うんこかん字ドリル

爆発的に売れているらしい。小学一年生用から六年生用まである。

 

内容紹介

子どもが夢中になって勉強する!  全例文に「うんこ」を使った、まったく新しい漢字ドリル  ー新学習指導要領対応ー  ********  たとえば1年で習う「田」なら…  ・田んぼのどまん中でうんこをひろった  ・田うえをしながらうんこをもらすおじいさん  ・水田にうんこをなげ入れる 

 

・・・てな具合だ。

売れていれば良書?

おもしろければOK?

 

教育の専門家の中には、この本の内容について警鐘を鳴らしている人も有る。

http://president.jp/articles/-/22363

(人気「うんこ漢字ドリル」の“致命的欠陥”)

 

わたしは、ちがう意味でウサンクサイ、と思ってるのだ。

そもそも下ネタは、下ネタとして使うからこそ下ネタとしての価値があるんだ。

なのに、折角の下ネタを堂々と表舞台に引っ張り出したら、それはもう下ネタではなくなつてしまうじゃないか。小学校の一年生から六年生までうんこドリル漬けになった子どもにとって、うんこは下ネタとして機能しなくなるんじゃないの?

 

世の中には昔から、建前の部分として、公然と口にしたり行ったりすることがはばかられるモノ・コトがたくさんあったし、今もある。社会悪みたいなものもそうたやすく絶滅はしないのが世の中ってもので、暗部・恥部・非常識・不道徳の類は厳然とあるが、それは否定的に捉えられてこそ値打ちがあるんじゃないか。マンガの世界で「うんち」「うんこ」を連発するキャラがいてもいいが、学習ドリルの世界でやったら世も末だろ。