junyoのほんだな

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「平家物語」という世界文学

とんでもない本に手を出してしまった。平家物語の魅力を、外国の(世界的)戦争文学と対比させながら浮かび上がらせようとする意欲作。戦争文学を専門に研究してきた著者の、ひとつの金字塔的な論考になっているんじゃないの。

 

平家物語って分類的にはどういうジャンルに属させているかと調べてみると、

本によっては「広義の叙事詩」とか「一種の叙事詩」としている。つまり厳密には、西洋の叙事詩とは別物ってことなんだよねえ。単に東洋と西洋なんていう見立てでなく、いろんな戦争文学と対比させてるので、こりゃ一から平家物語を読んだほうがいいなって思ったし、スコットランドの口頭伝承文学『オシアン』は読まなくっちゃ。