鳩摩羅什 法華経の来た道
平成22年に急逝した立松和平の遺作を、子息横松心平が引き継いで完成させた伝記風小説だ。
息子のペンネーム力に頷いて、よむことに。
今から1600年以上昔の偉人の片鱗を感じることができる。(わたしは、現代の描写部分の宗教くささは目をつぶって読んだ。なお、物理的には目を閉じてないです。)
内容紹介
大乗仏教を象徴する経典『法華経』(妙法蓮華経)を漢訳した西域出身の僧侶・鳩摩羅什(くまらじゅう/4~5世紀)の実像と足跡を、21世紀の現代日本を生きる青年・水野幹夫の自己探求をとおして描きだす長編小説。 羅什の記述については現存する伝記に基づき、その人生・業績・思想などが忠実に描写され、羅什伝としても読むことができます。 立松和平氏の急逝によって未完となった小説を、息子・横松心平氏が引き継いで完結させた意欲作。