オルテガの『大衆の反逆』が面白かったのでかれに関する本を探してみた。(どうにも宗教くさいと思ったら案の定、カトリック司祭の著だった。一応、哲学解説ではあるので読み通したのだが)オルテガ初期の政治談義ほどわくわく感は無い。かれの思想的立ち位置としては、「人間はホモサピエンス(で片付けるべき)ではない」というもので、人間の基本はマヌケだってこと。だから、いかに生きるべきか、生きるとはどうあるべきか、が問題なんだね。
かれの独自論としてあるらしい " 環境と人間の相互関係 " のことは仏教的依正観との比較としてもっと知りたいもんだが、・・・はてさて。