ねこもかぞく ほんのり俳句コミック
堀本裕樹さん選定俳句およそ100人100様の句たちとショートショートの文章、さらに猫メインの漫画。変わった三つ巴のコラボレーションはいろんな楽しみかたが出来る。
漫画担当のねこまきさん(夫婦ユニットのイラストレーターだって。ねこさんとまきさんではないね)は、文章書いた堀本さんと一切打ち合わせなしで描いたとか。驚異的なのはすべての漫画に猫が居ることだ。いろんなタイプの猫たちがいるけど、全編で何匹登場しているのか数えるのもいいかもしれない。
肝心?の俳句を基準にお気に入りをえらぶと、こんな感じ。
螢のみ待つふるさととなりにけり 正木ゆう子
おでんの底に卵残りし昭和かな 曽根毅
虚子の忌の犬小屋にまた猫がおり 鳴門奈菜
春の夜の蚊よ蚊にさぞや会いたけれ 池田澄子