2020-10-21から1日間の記事一覧
吉田篤弘と聞いてピンとこなかったけどクラフト・エヴィング商會のお方らしい粋な冊子。やや大きめの文庫本って感じの仕上がり。(サイズを見せるために下に配置したのは新書本。) 夜のお休み前に読むとの設定で編まれた短編小説集。みんな食べ物の話が出て…
ジェスミン・ウォードの最高傑作小説と絶賛しているアメリカ文学研究者・青木耕平さんの付録解説が、イイよ。 一番は、なんと言っても、イイ紙を使っている。(半分冗談。) ウォードさんの境遇に始まって、小説家としての彼女の作品すべてに弟の死が描かれ…
答のない重苦しさ(とささやかながらも未来への希望の可能性)を描いたフィクションながら本作を読めば、米国黒人差別の問題に日本人がいかに程遠いところに居るかひたひたと感じられる。 のっけから山羊の解体描写の克明ぶりに、血肉のエネルギーが溢れる。…