junyoのほんだな

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暮尾淳詩集 現代詩文庫227

お気に入りの詩「冬の日」

アブサンを飲むと 笑ってる顔が現れ しだいにそれが崩れ オリーブ色の背景に圧されて 消えてしまう。 (中略) どこかで猫が泣く。 電話が鳴る。 鉛のようなものを胸に植えて 痛みを飼いならしてゆく このごろというわけです。

 

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友を亡くした酒場の風景がうかぶ。飾らないところが、沁みる。ほんとに、どうってことない文章のようで、最後の「というわけです。」の礼儀正しさが酒飲みの切なさ。